初桜 きもと純米 「AS TIME GOSE BY 初櫻」 生酒 1800ml

【蔵元コメント】

【AS TIME GOES BY】・・・時の過ぎゆくままに

滋賀県では、あまり熟成酒がブランドとして定着していないように感じておりました。
せっかくの美味しい米、美味しい水、美味しいお酒がある滋賀の地で、より広くお酒を楽しんでもらいたい。新酒だけが美味しいお酒の飲み方ではないということを知ってもらいたいとの思いから、これまでも熟成酒の認知度を上げたいと考えていました。
コロナ禍もあり、酒類の需要は激減し、日本酒も製造量を減らす蔵や、長い歴史に幕を下ろす蔵もたくさん聞きました。
そんな中で、安井酒造場も製造量を減らす選択を迫られました。
ですが、製造量を減らすということは、懇意にしていただいてる酒米農家さんの作付面積まで減らすということ。
一度減らした田んぼは元通りにならないこともあります。
ただでさえ酒米農家さんも高齢化で少なくなってきている中で、その選択は考えられないと決断し、同じ契約農家さんと取引する畑酒造 大治郎さんと相談して 熟成酒を造り製造量は減らさずにお酒をみんなが飲めるようになったら発売する との結論に至りました。
まだコロナは完全に終わっていませんが、お酒の需要も回復してきた今、そして2020年に造った熟成酒が見事に呑みごろとなった頃合いを見て滋賀県内の酒屋さん、飲食店さんへ向けてお披露目会を開催しました。
うちの造る量は少ないですが、お互いに自分で酒米も作ることから、一対の田植えのイラストをラベルにしました。こちらの田植えラベルは生酒の冷蔵庫熟成で、どちらも80%の酒米を使用して生酛造りという古くから続く造り方で、味わい深いお酒となります。
どちらも味わって欲しいです。熟成酒というと身構えるかもしれませんが、ワインのビンテージのように時が経つにつれて 円熟みのあるまろやかな旨みとなります。 値段も高くないと思います
それぞれの想いや技法が詰まったお酒です。是非見かけた際は手にとっていただきたいです。
火入れの方は9月か10月に発売になります。
販売価格 3,300円(税300円)