〜ラ・マリオーザのワイン〜
【栽培】無農薬、無化学肥料は当然。さらに深い思慮、哲学が息づいている。
1.ぶどうを植えるが、景観は決して壊さない。
2.縦1列にぶどうを植える事はしない。通常収穫効率を上げるためにキレイに1列に植える事が多いが、起伏に沿って、同じ高さを左右にうねりながら植えていく。そうすることで段々畑になり、そこにオリーブの木を植えていく。
3.畑の上下により品質は、もちろん変わってきてしまう。そこで五角形の「アルベレッロ」という植樹法を用いる。
4.同一品種タイプで畑を作らない。例えばサンジョヴェーゼでも、粒の大小や果皮の色の違いなど、様々なビオディポがある。それらを混ぜながら植えていく。
・自然派カテゴリー ビオディナミ(バイオダイナミクス)
・葡萄品種:プロカニコ、アンソニカ(樹齢およそ50年。)
プレスジュースとは思えないハチミツのような力強さ、複雑さが感じられる。濃厚なフルーティさながら、余韻は心地のよい苦みが残る。抜栓後、数分空気に触れさせるのがお勧め。
魚介系の温前菜、鶏や豚肉などの白身肉のソテー、熟成チーズと一緒に。
《生産者》 壮大な自然にロレンツォ氏が加わって、イタリア自然派最高峰へ!
「ロレンツォ・コリーノ」
自然農法のヨーロッパの権威。環境保全農学者の最高エキスパート。
学者というと研究所に篭りがちのイメージだが、自分自身もピエモンテでカーゼ・コリーニという蔵元でワイン造りをしている実践派の学者。
オーナーのアントネッラとの出会いは、人づて。
アントネッラが、講演中の忙しいロレンツォに電話をしたそうだが、その時は冷たく断られてしまった。
しかし縁あって、ロレンツォがマリオーザ農園で一番高い丘からの景色を見た際に「この景観を、自分の経験で救う手伝いをしよう。」と心に決めたそうだ。
「アントネッラ・マヌリ」
女性オーナーで、ミラノの実業家。
金融業界から家業のホテル経営に携わり、イタリア有数のリゾートホテルの社長に就任。
ホテル業で長年暮らしてきた、愛するマレンマの自然が危機に瀕している事に気付いた。
農業に従事している人々があまりにも無関心のため、「自分がやるしかない。」と、使命感にかられ、広大な農園をより自然な方法で作り変える事を決意。
なんと家業を辞めたのだ!!
自らが惚れ込んだ、マレンマの環境と景観を守るため、たった1人で立ち上がった!